フジテレビ 2013.8.7. <br /><br />原爆投下から、今年で68年目を迎えるヒロシマ。これまで被爆した人々の支えになってきたのが、医療費などの支援が受けられる被爆者としての証「原爆手帳(被爆者健康手帳)」です。今、その原爆手帳を見習おうとしている自治体があります。東京電力の原発事故で高い放射線量による汚染被害を受け、全町民が避難を余儀なくされた福島県・浪江町。町民は県の内外で今なお避難生活を続けています。そして避難生活を続ける人たちの現実…。転校先でイジメを受けた子どもや、被ばくしたことで娘の結婚に影響があるのではと心を痛める母親がいます。「被ばく」に対する偏見・差別。原爆と原発の違いはあれど、それはかつてヒロシマが経験してきたものと同じでした。ヒロシマでは「原爆手帳」の交付を拒み続けてきた人も多くいました。「被爆は遺伝する」と言われ、結婚を何度も断られたという83歳の女性。被爆者であることを隠し結婚、生まれたわが子のため原爆手帳を拒み、夫が亡くなるまで胸に秘めてきた被爆者であるという事実。しかし数年前から被爆の「語り部」としての活動を始めました。「核の悲劇を繰り返してはならない、そのためには誰かが伝えないといけない」その思いを年々強くし立ち上がったのです。被爆地ヒロシマと3.11後のフクシマ。この2つの「被ばく地」を通じ“放射能”がもたらしたものについて、私たちが何を見つめ、何を伝えていかなければならないかを考えます。
