兵庫県の高校教師、畑井克彦さん。 <br />(画面)年老いた母と畑井さんのカフェでお茶する2ショット写真。 <br />母は、原爆投下直後、救援活動で広島に入り、被爆した。 <br /> <br />◆(画面)生徒のいない教室でインタビューを受ける畑井さん。 <br />畑井氏: <br />生きている人間にうじがわいたとかですね、えーで「うじ」が動くもんだから、かゆいので、それをこう箸でとってあげたとかですね、そういうまあ、あまり聞きたくないことをずーっと聞かされて、まあほんと嫌でしたね。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「兵庫県・伊丹市」 <br />「被爆二世の高校教師 畑井克彦さん(57)」 <br />「母・茂子さんは原爆投下直後 救援活動で広島に入り被爆」 <br />「生きている人間にうじがわいたとか」 <br />「うじが動き かゆいので それを箸でとってあげたとか」 <br />「あまりききたくないことを(夏休みの間)ずっと聞かされて」 <br />「本当に嫌だった」 <br /> <br />◆(画面)母・茂子さんが灯台をバックに笑顔を浮かべた写真。 <br />ナレーション: <br />生前、手足のしびれなど、体調不良に悩まされていた母。 <br />(画面)病室のベッドで、不思議の国のアリスの仕掛け絵本を眺めている写真。 <br />4年前、亡くなった。 <br /> <br />(字幕) <br />「4年前に他界」 <br /> <br />◆(画面)学校の廊下を歩く畑井さん。 <br />ナレーション: <br />畑井さん自身も、8年前にがんが見つかり、以後、4度の手術を繰り返した。 <br />(画面)廊下で4人の女子生徒に優しい笑みを浮かべ話しかける畑井さん。 <br />疲れやすくなった身体。 <br />それでも、生徒の前では、素振りさえ見せない。 <br /> <br />畑井氏: <br />今の医学で言えば、非常にその、えー、それが遺伝であるっていうことは難しいよっていうふうに(医者に)言われましたので、受け入れざるを得ないのかと。 <br />明日、目が覚めない可能性もあると。 <br />だから今日が勝負やと、いうふうな形で生きていることは確かです。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「畑井さんも8年前にがんが見つかり 4度の手術を繰り返す」 <br />「ナレーション 小山茉美」 <br />「被爆二世の高校教師畑井克彦さん(57)」 <br />「今の医学でいえば」 <br />「それが遺伝であるということは難しいと(医者に)言われたので」 <br />「うけいれざるを得ないのかなと」 <br />「明日 目が覚めない可能性もある」 <br />「だから今日が勝負だというふうな形で生きてることは確か」 <br /> <br />◆(画面)人々が行き交う横断歩道。おそらく広島。 <br />ナレーション: <br />被爆者の子どもたち。 <br />いわゆる、被爆二世は、全国に30万人とも、50万人とも言われている。 <br />しかし、国による正式な調査が行われていないため、その実数はわかっていない。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「被爆二世 全国に30万人とも50万人とも」 <br />「国による調査が行われていないため 実数はわからず」 <br /> <br />◆(画面)電話機のアップ。受話器を取る男性。 <br />男性: <br />はい。被爆二世相談窓口です。 <br />(画面)男性2名、女性1名の相談員。 <br /> <br />ナレーション: <br />週に一度、長崎県内の被爆二世を対象にした、電話相談。 <br />(画面)男性が相談に応じている様子。 <br />今、そして将来に関する、健康不安。 <br />(画面)相談内容を記載した紙が並べられている。 <br />さらには、自分の子ども、被爆三世への影響に関することなど、さまざまな悩みが寄せられる。 <br />(画面)相談内容を記載した紙の一枚をクローズアップ。そこには「白血球の数が少ない・・・」の文字。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「長崎市」 <br />「はい 被爆二世相談窓口です」 <br />「今 そして将来に関する健康不安」 <br /> <br />◆(画面)長崎県被爆二世の会・崎山昇事務局長にインタビュー。 <br />崎山氏: <br />例えばあの、被爆二世ということがわかって、えー結婚が、まあ駄目になったとかですね。 <br />あるいはあの、結婚していて、離婚せざるを得ないような、えー状況に至ったとかですね。 <br />あるいはあのー、会社を、辞めさせられたとかですね、まあそういった話も、あのー聞きます。 <br />なかなか、やはり自分が、被爆二世だということを、えー名乗ることができない。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「例えば被爆二世ということがわかって」 <br />「結婚が駄目になった」 <br />「離婚をせざるを得ない」 <br />「会社を辞めさせられた」 <br />「なかなか自分が被爆二世だと名乗ることができない」 <br /> <br />◆(画面)長崎平和公園。路面電車の走る長崎市内。 <br />ナレーション: <br />現在、国の被爆二世に対する援護策は、年に一度の健康診断のみ。 <br />(画面)母と手をつないで坂道を歩く男の子。 <br />仮に、重い病気になっても、一切救済の対象とはならない。 <br />(画面)橋上を歩く人々。 <br />現時点で、放射能の遺伝的影響は認められない、という立場にあるためだ。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「国の援護策 年に一度の健康診断のみ」 <br />「現時点で放射能の遺伝的影響は認められない」 <br /> <br />◆(画面)マウスの実験室。 <br />ナレーション: <br />じつは、マウスによる実験では、放射能による健康被害が遺伝的影響としておこり得ることが、明らかにされている。 <br /> <br />野村氏: <br />オスマウスに放射線を当てるんですね。 <br />でしばらくしてから、3、4、5分経ってから、あのー正常メスと交配するんです。 <br />(そうする)とー、生まれた子ども、見てみると、線量にあの比例して、あの子どものがんが増えてきました。 <br />(逆に今度は)メスに(放射線を)当てて、それから生来、正常のオスと交配してみますのね。 <br />そうした方が、むしろ(がんの発生)頻度高いです。 <br />子ども同士を交配して、孫みたいなやつね、そうしたら孫にも(がんが)増えたんですよ。 <br />これはもう間違いないわけです。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「大阪・茨木市」 <br />「マウスの実験では」 <br />「大阪大学 野村大成名誉教授」 <br />「オスのマウスに放射線を当てる」 <br />「しばらくしてから正常のメスを交配する」 <br />「生まれた子どもを見てみると線量に比例して子どものがんが増える」 <br />「さらにメスの場合 放射線をあて 正常のオスと交配すると」 <br />「その方が(子どものがんの)頻度がさらに高い」 <br />「子ども同士を交配すると孫にも(がんが)増えた」 <br />「(遺伝的影響で)間違いないと」 <br /> <br />◆(画面)研究室の様子。パソコンに向かう白衣の女性。 <br />ナレーション: <br />野村教授が、45年にわたりマウスで行なってきた研究。 <br />(画面)男性2人が電子顕微鏡で何か調べている様子。 <br />いったん親が被ばくすると、2世代、3世代と、高い頻度でがんになることがわかった。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「いったん親マウスが被ばくすると2世代、3世代と高い頻度でがんに」 <br /> <br />◆(画面)野村教授のインタビュー。 <br />野村氏: <br />調べた限り、すべての生物に、遺伝的影響が起こっているんです。 <br />その時、必ず付けるのが、広島・長崎のことは、except human、人を除くすべての生物。 <br />人間だけがね、放射線なり、化学(物質)でも何でもいいですけど、被ばくして、あのー子どもに遺伝的な影響が出ないなどあり得ない。 <br /> <br />(字幕のまとめ) <br />「調べた限り すべての生物に 遺伝的影響が起きている」 <br />「そのとき必ず付けるのが」 <br />「except human=人を除くすべての生物」 <br />「人間だけが放射線に被ばくして」 <br />「子どもに遺伝的影響が出ないなどあり得ない」 <br /> <br />◆マウスの画像。 <br />ナレーション: <br />人への遺伝的影響は、本当にないと言い切れるのか。
