「東京擦過傷 (Tokyo Scratch)」 <br />作(歌/ビデオ)：チーチー☆ビアンカ制作時期：2016年11月〜12月 <br />撮影場所：東京都内(五反田・六本木・歌舞伎町・赤坂・稲城市・大崎・お台場・蒲田・新橋・新宿郵便局前・恵比寿・渋谷・麻布台） <br />Special Thanks：生き延びた私、母、六本木周辺で二度乗せてくれたタクシーの運転手さん、蒲田で迷っていた私を駅まで連れて行ってくれたおっちゃん <br />Special NO Thanks：ブラック企業、働きやすくない社会、逃げられなかった自分 <br /> <br />作者より：2016年の夏、東京で大切なものを失くしました。五反田、六本木、新宿、赤坂4丁目、記憶に残る場所に引き返し、もう一度探してみましたが、何も落ちていませんでした。しかし、不安げな後ろ姿はピン留めされたみたいに、ずっとそこに佇んでいました。一つの労働力として人を使い倒す企業への呪いの歌ではなく、助けられないまま置き去りにされた人の魂の鎮魂歌を歌おうと思いました。 <br /> <br />歌詞： <br />いつか私が五反田の交差点で 困った顔してタクシーを探してる <br />大きな荷物抱えた女の子を 見かけたらね、一人にはしておかない <br /> <br />いつか私が六本木のドン・キホーテで 疲れた顔して着替える服を買う <br />大きな荷物抱えた女の子を 見かけたらね、一人にはしておかない <br /> <br />いつか私が終電後の新宿の裏道で ネズミが怖くて足が動かない <br />大きな荷物抱えた女の子を 見かけたらね、一人にはしておかない <br /> <br />いつか私が朝の5:00赤坂4丁目で 青白い顔で道を戻ってる <br />大きな荷物失くした女の子を 見かけたらね、一人にはしておかない <br /> <br />その手を掴んで連れていく 誘拐したってなんだって連れていく <br />その手を掴んで連れていく 追っ手が来たってなんだって連れていく <br /> <br />「わかってるよ、つらかったね」って <br />目を見て「もう、いいから」
