Surprise Me!

「プロフェッショナル仕事の流儀」すご腕 宮大工 菊池恭二奈落の底からの再起2009年8月25日

2020-02-01 831 Dailymotion

寺や神社の新築工事や歴史的文化財の修復など、全国の大規模な木造建築を手がける宮大工・菊池恭二。日本屈指と呼ばれるまでになったその棟梁としての度量は、ある壮絶な体験から培われたものだった。 <br />それは、菊池43歳の春のこと。すでに東北で名を知られる棟梁となっていた菊池は、海外出張から戻る途中で、ある衝撃的な知らせを聞く。「作業場が、火事になった」。 <br />総額6700万円相当の材木が一夜で灰になり、その時抱えていた4件の工事を進めることができない。あまりのことに、ただ涙を流すしかなかった。しかし、その時古い知り合いから聞いたひとつの言葉が、菊池の胸を打った。『焼き上がる』。それは、菊池の故郷に伝わる言葉で、「たいへんなことがあっても、そこから立ち直った時、さらに大きくなれる」という意味があった。 <br />ようやく前を向くことができるようになった菊池。だが、大きな問題が立ちふさがった。 材木がなくなってしまった今の状態で、施主である寺や神社の人々が、菊池にまだ工事を任せるつもりでいるのか。仕事を引き揚げられれば、会社はつぶれ、家族も職人も路頭に迷う。数日後、施主たちが菊池のもとを訪れる。菊池は、施主たちが、菊池の心が折れていないか、自分の目を見ているように感じた。自分の、棟梁としての器が試されている・・。菊池は、施主たちの目を見返し、言った。「材木は必ず集めます。工事を続けさせて下さい」。 <br />施主たちは、菊池を信じた。そして2年後、必死に工事に取り組んだ菊池は、すべての工期を守り、建物を完成させた。もう何が起こっても怖くない。菊池が、奈落の底からはい上がり強さを掴んだ瞬間だった。宮大工・菊池恭二。突然の火災の中から、真の棟梁になった。 <br />スペシャル ~逆境からの復活スペシャル~(2009年8月25日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 http://bit.ly/2RKVxTX

Buy Now on CodeCanyon