1995 『飛来するもの』 <br />__________________________ <br /> <br />風(空気)や光といった天然現象を交通手段にして宙を飛び交う物たち。 <br /> <br />宇宙塵・ウィルス・花粉・種子・昆虫・鳥・衛星・素粒子化された神々・その他、目に見えるもの(見えないもの)を感覚的、抽象的に捉え、現存する風景ー海景・夜の闇のかなたの沖合の無限に広がる湾などリアリティとイメージの虚構が混沌となる<感覚のヴァーチュアル>さを音場構成的に仕組むと共に化学反応の操作も使って創出する試み。 <br /> <br /> <br />*そのとき、その時空間の中であらゆるモノと交信可能な状態の<あなた自身がパラボラ・アンテナ装置>のようになって感じてほしい。 <br /> <br />そのような状態になるための表現の助けを『JAZICO』と、DJの上田健二の音などで『その夜、その場のすべてがシェイクされた幻想の残響の中に乱反射して漂うような』状態を創出したい。 <br /> <br />そしてこの現存する片上湾の風景の中に、バックミンスター・フラー(1895~1983 USA)のテトラスクロール状の物体を制作、結合させ複合の風景化を図る。 <br /> <br />テトラスクロールやジオデシック・ドームなどの構築物は彼の宇宙論(高効率&リサイクル)そのものであり、『宇宙には無駄が無い』という真理の表明である。 <br /> <br />ーグローバル(全体)を成り立たせるのはローカル(部分)の結び付きであるー彼はこの結び付きが生じさせるダイナミックなパワーの相乗効果をシナジーと名付けた。 <br /> <br />我々は『グローバルに物事を考え、ローカルに行動し、シナジーを生むこと』これこそ、これからの地域活性化の秘訣であり、また、地域相互の結び付きと共生を保証するものと考えられる共通思考と思える。 <br /> アートディレクション: 林三從 <br />__________________________ <br /> <br /> <br />【映像・写真・資料提供】 <br />林三從ミュージアム(705-0021 岡山県備前市西片上40 086-963-3578) <br /> <br />【主な出演者】 <br /> <br /> JAZICO …井上憲司 太田恵資 宮野弘紀 山田晴三 吉見柾樹 <br /> DJ Ves …上田健二 <br /> 塩谷博通 <br /> 福田政美
