31日から始まった国会の代表質問で、野党は岸田総理大臣に自民党所属のすべての議員を対象とした裏金調査を要求しました。期限は5日後です。<br /><br />■安倍派の2政務官“不記載”で辞任へ<br /><br />立憲民主党 泉代表<br />「まさに異次元の裏金、異次元の不祥事ではないでしょうか」<br /><br /> 野党いわく、異次元の不祥事が31日も続いています。<br /><br />70万円の不記載が判明 自民党安倍派 小森卓郎総務政務官<br />「政治不信を招くこととなったことについて、まずはおわびを申し上げます」<br /><br /> 岸田総理は政治資金パーティーを巡る問題で新たに収支報告書に不記載が判明したとして、安倍派の小森卓郎総務政務官と加藤竜祥国土交通政務官を交代させる方針を固めました。<br /><br />70万円の不記載が判明 自民党安倍派 小森卓郎総務政務官<br />「何か隠していたということではなかったんですけれども、(不記載を)最終的に確認をしたのは恐らく先週の終わりぐらいだと思います」<br /><br /> 安倍派の大臣と副大臣が事実上、更迭されてから1カ月以上経って判明した新たな不記載。問題がないとされる政務官については留任させていただけに、党内からはこんな声が…。<br /><br />自民党 閣僚経験者<br />「不記載がなかったということで政務官を続けていたんだからそれが『やっぱりありました』なら、自分から辞めないといけない。でも不細工な形だよね」<br /><br />立憲民主党 安住国対委員長<br />「総務、国土の政務官が実は裏金を受け取っていたと。これがまたよりによって代表質問の当日に出てくるというですね。天罰じゃないかと思いますよ、本当に」<br /><br />■「裏金全議員リスト」 自民に要求<br /><br /> 攻勢を強める立憲民主党は裏金問題の実態を把握するため、自民党にいわゆる「裏金議員リスト」を要求しています。<br /><br />立憲民主党 泉代表<br />「自民党の全国会議員への収支報告の不記載について自己申告に基づく調査を行い、作成した不記載議員リストを2月5日の朝までに提出すること。これについて回答を願います」<br /><br />岸田総理大臣<br />「現在、自民党の各政策集団、議員側の政治団体において政治資金収支報告書の訂正作業が順次、行われているところであり、その訂正作業を踏まえつつ、可能な情報提供をして参ります」<br /><br /> 所属議員全員へのアンケート調査について明言を避けた岸田総理。果たして野党が求める裏金議員リストは提出できるのか…。<br /><br />自民党 ベテラン議員<br />「まずは今分かるところの情報を提出するしかない。野党は全議員のリストと言っているが、(来月)5日までという期限を考えてもまずは関係のあった議員から…というところは頭にあるはずだ」<br /><br /> その一方で、こんな声も…。<br /><br />自民党 中堅議員<br />「こちらとしてはいくらでも調査を受けて結構だが、それなら自民党だけでなく、『野党も含めたすべての国会議員』で調査をすればいい。野党も本当に裏金はないのか、不記載はないのかという話だ」<br /><br />■“ブラックボックス”政策活動費は<br /><br /> 裏金問題とともに野党が問題視しているのが「政策活動費」です。<br /><br />立憲民主党 山田勝彦議員<br />「二階元幹事長の5年で約50億円もの政策活動費の使途についてです。この桁違いのお金を1人の議員が本当に使い切れるのでしょうか?」<br /><br /> この政策活動費は政党から政治家個人への寄付として支出される政治資金ですが、その使い道を明らかにする必要がないブラックボックスになっています。<br /><br />立憲民主党 山田勝彦議員<br />「5年で約50億円ものこのお金は一体、何に使ったのか?二階議員、ご本人にご確認のうえお答え下さい」<br /><br />岸田総理大臣<br />「我が党の政策活動費は党に代わって党勢拡大や政策立案調査研究を行うために党役職者の職責に応じて支出しているものであり、これらの目的に沿って適切に使用されているものと認識をしております」<br /><br /> 政治資金規正法の抜け穴と言われる政策活動費については、野党側は廃止を求めていて、今国会の焦点の一つとなっています。<br />[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp